ツイより長めのはけぐち

ツイには載せきれない推しごととか趣味とか思ったこと。

走ること

 ハーフマラソンを走ってきました。途中サボった時期もありしたが、ひとつのことに打ち込んで記録に残せて達成感でいっぱいです。右手につけたラバーバンドを見ては顔を上げてペースを取り戻して…遠く離れた神戸のレースで推しに助けられてゴール出来ました。

 去年、推しに会うまでに体型を少しでもマシにしたくて始めたランニング。夜な夜な堤防を音楽聴きながらひたすら走る日々でしたがだんだんダイエットよりも考え事をまとめる時間に変わっていきました。

 じっと座ってSNSとか見てしまうより外部の情報をシャットアウトして物事に向き合って考えられるのが性に合っているのかもしれません。これからも記録更新やフルマラソンを目指しつつランニングを続けようと思います。

 

 来週やっと会える…。ひさしぶりで話したいこと沢山ありすぎるけどとりあえず完走できた御礼を伝えようと思います。

読むこと

 最近マンガも含めてあまり本を読まなくなってしまいました。スマホを弄っているばかりで電車でも読書することが滅多になくなってしまった。家で見る新聞でしか活字に触れない日も少なくそれでもブルージャイアントの新刊と東野圭吾の小説だけは欠かさず読んでます。

 東野圭吾は学生時代に広末涼子主演の映画「秘密」を見て感動して原作を読んだのがきっかけで出会いました。映画では伝えきれない、文字でしか描けない感情の変化が分かって電車の中で読んでいたのにラストで思い切り泣いてました。それ以来買って読んでます。

 中でも「手紙」は1番好きでたびたび読み返しています。独身のとき、彼女がいるとき、結婚したとき、親になったとき…そのときの自分次第でどの登場人物に感情移入するか変わってくる、不思議な作品です。今なら彼女の親の気持ちもよく分かります…。あと作中にバンドの話が出てきますが小説なのにちゃんと音楽が聞こえてくるようなリアルな描写も素晴らしくて。映画も設定を少しだけ変えて丁寧に作られているのでオススメです。

 もっと色んな本を読んでいれば語彙力もあって綺麗な文章が書けるんだろうなと思いながら駄文を綴っています。電車が到着したので仕事頑張ってきます。

 

叩くこと

今日は始発で現場に向かってます。座席に座りながら曲に合わせて足を動かしていたら移動中に必死でドラムを練習していた学生の頃を思い出します。大学生だった19歳の今ごろ。元軽音部で浪人していた友人から受験が終わったらライブがしたいから叩いて欲しいと誘われたのがドラムを始めるきっかけでした。

 その友人とは高校でずっと同じクラスだったけど仲良くなれたのは3年のとき。席が隣になって話すうちに音楽の趣味がほぼ一緒だと分かって意気投合。そのとき彼はすでに軽音でバンドを組んでいて一緒に演奏することはなかったけど文化祭や定期ライブで彼のライブを見るのが好きでした。

 3月に予定されている軽音OBライブの日までわずか2ヶ月弱。そんな短期間でまともに叩けるようになるのか不安だったけど誘われたのがとにかく嬉しくてすぐオーケーしました。とはいえ向こうはまだ受験生なので練習は試験が終わる2月から。それまで「好きなスティック買ってエイトビート覚えといて」という唯一の指示を守るべくひたすら家で積み重ねたマガジンを叩いてました。

 学校の行き帰りの電車でも座席で手足を動かしてSTAY AWAYとか赤いタンバリンとか好きな曲に合わせて体に覚え込ませていました。そのころ大学生活が退屈すぎて辛かったから、特に行きの電車が楽しく過ごせたのはすごく有難かった。こうして本物のドラムセットに1度も触らないまま教本を頼りに黙々と練習する通信講座みたいな日々を過ごしていました。

 2月、友達も受験が終わり、ようやく本物のドラムセットを使ってバンド練習。夜中までスタジオに入ったり合宿したり…とにかく合わせるのが楽しくて、ミスしても笑えたし上手く出来たらメンバーと大喜びする、夢のような時間でした。そうして迎えた3月の人生初のライブは緊張してミスばっかりだったけど曲としてそれなりに演奏出来て無事終わりました。何よりみんな笑顔で見てくれてたのが嬉しかった。

 ライブが終わってからの打ち上げで友達に誘ってくれた感謝とライブがもっとやりたくなったことを伝えました。あと大学生活が辛かったことも。

「じゃあ4月から軽音楽部に入れば楽しく学校行けるんじゃない?」

 友達から当たり前のように言われた一言で一気に世界が開けたような気持ちになりました。そのあと無事合格した遠くの大学に行ってしまう友人と別れを惜しむようにスタジオ入ったり好きなバンドのライブを見に行ったりして春休みを過ごしました。

 そして迎えた新学期。薄暗い食堂棟2階の1番奥。防音室のドアを開けて軽音楽部へ…お世話になるどころか部長になるくらいバンド生活を謳歌する日々の始まりでした。

 

 電車が着いてしまったのでここまでで。寒いけど仕事頑張ります。

 

書くこと

 聞くことより話すことが苦手です。思ってることを言葉にする遅さに自覚があって急いで話すとあからさまに滑舌が悪くなったり、ただただ気持ちを吐露するだけになったり…。仕事でも予め答えを用意しておかないと不安で仕方ないです。それに比べると書くことは文字や文章へ形にするまで時間をかけて完成させられるから好きです。

 去年は人生で1.2を争うくらい手紙を書いた1年でした。家で、ホテルで、新幹線で、ネカフェで、喫茶店で…。色んなタイミングで書いて渡したり送ったりしたけど結局全部同じような書き出しで、丁寧に長く書いた割に結局「応援してます、頑張ってね」以外伝えてないような手紙ばっかり。でも会う前、話す前に気持ちを整理するという意味では私にとっては非常に大切な存在でした。

 手紙を書くことの唯一の問題は書き損じが多いから予備の便箋を用意しておかないと不安で書き始められないことです。今も大量に便箋が手元に残ってるのですが、先日、結婚した友人へプレゼントと一緒にその便箋で手紙書いて渡しました。お祝いの言葉やプレゼントを選んだ理由を書いただけの添え状のようなものでしたが読んですごく喜んでくれました。

 まだまだ便箋があるので推し事に関わらずこれから色んな人に渡してみようかなと思っています。スマホのスタンプ1つで気持ちがすぐ簡単に伝えられるような時代に随分アナログで自己満足な習慣ですが、ただモノだけ渡すより少しでも喜んでもらえたらいいなと思いを込めて。

 

会ってから、これからのこと

 大晦日。年内に1年を締め括りたくてブログを書いてみましたが長すぎて分けました。わざわざこうして伝える必要があるのか迷いましたが会えなくなって心配させてしまうよりは良いかと思いまとめました。大晦日、気持ちも大掃除。

 

 5月に会いに行って以降、彼女へのお礼・恩返しも含めて応援しに遠征するようになりましたがそれが純粋な応援に変わるのにさほど時間は必要ありませんでした。BOCCHI。の曲が大好きだったし、何より彼女のパフォーマンスが見るたび進化しているのを見届けるのが楽しくて仕方なかったです。6月こそライブと撮影会が連日になっている日程で予定を組んでいましたが、7月にはタワレコリリースイベント初日、神田明神ホール・渋谷O-nestと弾丸で遠征する日々。新幹線に乗れば日帰りも出来るし会社の仕事も移動中に出来る。推しの活動に出来るだけ休日を合わせられるよう仕事のスケジュールを調整する生活でした。

 文字にするとハードな生活のようですがスパッと仕事を切り上げて退社する、趣味に没頭する…気持ちの切り替えが出来て仕事は順調そのものでした。スケジュール管理も出来るようになったことが上司から評価される思わぬ収穫もあったりと充実した日々を過ごしていました。

 

 それでも10月に緊急事態宣言が解除されるとイベント業界もかつての活気を少しずつ取り戻し、いよいよ平日の休日もままならなくなってきました。福岡に行けたのはそれまでのハードワークを労ってくれた会社からの休日のプレゼントのおかげでした。会社からすれば家族との時間に使って欲しいとの思いだったと思いますがBOCCHI。初遠征の応援に向かいました。それ以降もライブ・撮影会・まゆ酒場と遠征を繰り返していましたが、家族と出かけることはもちろん、一緒に揃って食事することも指折り数えるくらいの生活で仕事と推し事に時間を費やしていました。

 そういった事情もあり、悲願だった地元大阪でのライブを区切りとして今後は遠征の回数を控え、家族との時間を大切にしていこうと考えています。あと仕事が順調だったせいで昇進してしまったのでこれまでのように希望通り休みを取るのは難しくなりそうなことも一因です。推しにあまり会えなくなることを思うと寂しくなりますが、彼女に救ってもらった人生を自分の手で壊してしまわないように、何よりこの先ずっと推し続けるためにマイペースに推し事していこうと思います。

 

 リリースイベント初日、受付前に声をかけてくれていつもBOCCHI。のこと、推しのことをたくさん教えてくれる真っ赤なおひとりさま。

 リリイベ最終日、ヴィレバンの前でぼっちだったときに話し相手になってくれてそれ以降ずっと仲良くしてくれるライブとお酒が大好きなおひとりさま。

 8月の立川でライブ会場が分からずうろうろしてたら迷わず声をかけてくれてそのあとご飯も一緒に行ってくれたちょっと浮気性のおひとりさま。

 8月、撮影会がキャンセルになって途方に暮れていたらすぐご飯に誘ってくれた誰よりもBOCCHI。への愛が深いおひとりさま。

 迷惑をかけてしまっても雛祭りだからとひたすらに優しくて大阪に帰ってきたら必ず声をかけてくれるおひとりさま。

 私よりも遠いところから遠征に来てて大変なはずなのにいっつも笑顔で優しいお酒弱めのおひとりさま。

 途方もないチャレンジに一緒に挑戦してくれて会えばいつもニコニコ話しかけてくれるこれまたお酒の弱いおひとりさま。

 遠征仲間だと思ってたら実はもっとすごい遠征民だった京都のおひとりさま。

 優しさに甘えて悩みをいきなりDMしたのに丁寧にアドバイスしてくれたカメラが上手なおひとりさま。

 酒場や現場ではしゃぐ私をいつも見守ってくれるすっごい優しいおひとりさま。

 どんなに遅くなっても必ず酒の席に駆けつけてくれて男前なリプくれる2番!のおひとりさま。

 寡黙だけどまっすぐ応援してて推しのためにコスしたり実はハートが熱いおひとりさま。

 悩みながら推し事してる姿に自分を重ねて一方的に想いを託したおひとりさま。

 

この半年で知り合い、仲良くなれたおひとりさまは私の大切な宝物です。また必ず会いに行くのでどうかこれからも相手してくれると嬉しいです。

 

会いに行くって決めて本当に良かった。

それでは良いお年を。

 

会うまでのこと

2021年が終わります。ひさびさに仕事が忙しい年末年始を迎えてそこそこしんどい日々を過ごしています。去年の3月は最初の緊急事態宣言が出てイベント業界で働く私も仕事が全部なくなり、出勤も出来ず自宅待機でひたすらキャンセルの対応に追われていました。そのときの辛さや寂しさをもう一度味わうくらいならちょっと忙しいくらいの今のほうが幸せな気がします。

 

テレビでコロナ情勢と併せてライブやイベントをひたすらネガティブに報じていたころ、家で暇つぶしに見ていたInstagramで可愛い子紹介みたいなアカウントで一人の女の子を見かけました。「夏にはお祭りに行けるかな」というコメントと浴衣姿の写真。そこに写っていた笑顔がやたらと胸に刺さって「この子みたいにイベントを待ってる人がきっとたくさんいるんだ」と前向きに思えて企画書を作ったりしてまた仕事を始めるようになりました。

 

そして夏、小さいながらイベントが少しずつ出来るようになり、関西のショッピングモールで縁日イベントをしました。近隣の市町村や自治体のお祭りが軒並み中止になる中での実施で「今年は夏っぽいこと何も出来ないと思ってた。ありがとう」と声をかけてもらえたり、小規模なイベントなのにわざわざ浴衣で来る人もいたりと「イベントは生きていく上で不要不急じゃないんだな」と自分の仕事に誇りを持てた瞬間でした。

 

写真で見かけたその子の名前が福丸雛だというのはあとから調べて知りました。あのとき、あの笑顔を見てなかったらこの仕事の意味や価値を見い出せないまま会社を辞めていたかもしれない…そう思うと恩人である彼女にどうにか感謝を伝えられないものかと考えるようになりました。撮影会に行けば会えるらしいけどモデルなんて撮ったことないし、そもそも撮影中に気軽に会話することが許されているのかとか敷居が高そうで悩んだり、事務所宛に見ず知らずの人から手紙届いても気持ち悪いだろうなと思ったり…とただ悶々としながら少しだけ忙しくなった秋を過ごしていました。

 

そうして冬に差し掛かる頃、BOCCHI。の結成が告知され、その子が最終メンバー、しかもリーダーとして発表されました。予想外過ぎてびっくりしたの今でもはっきり覚えています。そのときは東京遠征に躊躇いがあってライブには行けないけど、グッズやチェキが販売されることになり気持ちだけじゃなく形としてはっきりと応援することが出来るようになって嬉しかったです。

 

特にリモートチェキはライブに行けない自分にとってステージの姿を手元で見られる唯一の手段でした。次第に増えていくチェキを並べていると離れてても応援出来ている証のようで以降ずっと買い揃えるようになりました。会いには行けないけど応援して、SNSやチェキで頑張る姿を励みに頑張る…そんな日々が今年の4月まで続いていましたが大きな転機が訪れました。

 

ヤングジャンプ サキドルエース。過密なスケジュールで連日の配信。日常会話から仕事の話、デビューまでの話…それまでステージの姿しか知らなかったからいろんなことが知れて楽しかった。そして何よりこの努力が報われて欲しいと心から思うようになって、1位になったときは本当感動したし、会ったことはないけどこうやって彼女を支えるファンがたくさんいることも分かってすごく嬉しかった。

 

5月には横浜アリーナでの@JAM出演をかけた予選に勝利したBOCCHI。が月末に決勝に出ることに。集客も採点項目だと知って「現地へ応援しに行きたい」という思いが日に日に強くなっていきました。それでも東京への遠征にはなかなか踏み切れなかったけど最後の決め手は翌日にあった撮影会でした。配信を見て「カメラ初心者だと素直に伝えたら下手でも許してくれそう」って思えたのは大きかったです。Zeppへ応援しに行って、直接お礼も言いに行く。決心して東京行の新幹線の予約をしたのは決勝の1週間前でした。

 

そしてZepp Divercityのステージでずっとチェキと映像だけで見てた福丸雛を初めて生で見ました。出てきた瞬間の感想は実物の方が可愛いとかだったけど、それよりもステージでの彼女は信じられないくらいカッコよくてただ見つめてる時間のほうが長かった15分間。この日のための特別なセトリ、そして新曲の夏初月のパフォーマンスを見たとき「絶対勝ったな」と思ったけど集客や投票でわずかに及ばず…でも審査員からの評価がもらえたのがその日の出来の何よりの証拠だったと思います。それでもやっぱり悔しくて出入口付近にいたおひとりさまに声がかけれずホテルに直行しました。

 

そして翌日。地図を見ても着くまで不安しかないようなところにある西麻布の撮影スタジオ。敗退の翌日で何話せばいいのか…分からないまま時間になり彼女と対面。第一印象は「思ったより小さい」でした。ステージだとすごく大きく見えた…本人もよく言われると言ってた。とにかく緊張したけど「ライブの出来だけの評価なら絶対勝ってた」とか敬語で伝えて…50分もあったのか信じられないくらいあっという間で6月にもライブに行くことを約束して終了。以降、この約束を忠実に守り、ご存じの通り頻繁に上京するようになります…

 

誰にも推すまでのストーリーがあると思いますが振り返りで書かせて頂きました。

 

会いに行くって決めて本当に良かった。